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2023年度 スローガン

      志

~覚悟ある行動が未来をつくる~

​61代理事長  新井 雅也

​理事長所信

【はじめに】

新型コロナウイルス感染症が世界に与えた脅威は、私たちの生活に様々な変化を与えました。このパンデミックを機に、人生における目的意識を大きく見直したという人は50%を超えるという調査も出ており、特に18歳から34歳の比較的若い世代でこの兆候が多く見受けられます。これは資本主義社会の中で利便性や利益を追求する幸せよりも、身近な 人への感謝、家族や仲間を大切にすることで得ることのできる幸せを追い求める価値観へ と移行してきている結果だと言えます。多様性を求める昨今、様々な価値観を生み出している現在社会において、自分本位の利己的な考えは責任転嫁や事なかれ主義を生み、人と人との関係性を希薄にさせていきます。このような時代だからこそ、このまちに住む一人ひとりが、自分が置かれている状況に当事者意識を持ち、責任を全うする「志」が必要であると考えます。今までの当たり前への有り難さを胸に抱きつつ、変化し続ける環境の中で変わることのない私たちの志を「覚悟ある行動」で地域に示し、常に地域とともに成長し続ける存在であることが青年会議所の存在意義です。行田というまちを舞台に自己成長を続ける私たち青年世代の運動は、さらに変化していく時代の中でも色あせることなく輝き続け、混沌とした時代を切り拓いていきます。

 

【志あるまちづくり】

私たちは、人としての本質的な豊かさを実感できる持続可能なまちづくりを目指します。まちに住む一人ひとりの我が事意識も利己的な考えにより希薄になってきている中で、今の私たちに必要なことは、このまちに生かされているのだと改めて実感することであり、このまちの課題に対して「我が事」として捉え行動をし、個々の集合体として生まれる「地域の力」であると考えます。このまちの歴史や文化を継承し守り抜いてきた人たちの経験と知識、まちの賑わいとなる魅力をより一層輝かせるための独創的視点を持った若者の活力はかけがえのないものです。このまちの未来を見据え、世代の垣根を越えた価値観を融合させることで、歴史や文化に新たな価値を生み出します。自分の価値観だけに捉われることなく、幅広い層を巻き込むことで生まれる志が、目まぐるしく変化する時代においても、一人ひとりの個性を際立たせ、このまちの魅力をさらに輝かせることが出来ると確信します。

 

【志高き人財の輩出】

 青年会議所の拡大運動とは、会の存続のためのものではなく、まちのために行う運動です。まちに関心を持ち、我が事意識を持って課題解決のための行動を起こす青年を地域に輩出することがまちを動かす原動力になるからです。ひとはひとによってのみ磨かれ、これは時代が変わっても変わらない私たちの運動の根源でもあります。JAYCEEとして成長するためには、拡大運動に取り組むことが一番の近道であると考えます。なぜならば、自らが発言した言葉に責任が生まれ、自己を律することにより、強い信念を持ったJAYCEEが生まれるからです。「青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供すること」が私たちJCの使命であるからこそ、私たちはいつの時代も常に地域にあるべき青年世代の人生の学び舎であり続けなければなりません。この意義のある運動を最重要課題として取り組み、継続した運動にすることで、共に切磋琢磨し個々の価値観をぶつけ合える同志を生み、共に高め合える仲間が増え、まちは輝きを放ち、自らの人生を豊かなものにしていくことが出来ると確信します。

 

【揺るがぬ志を持った組織となる】

強固な組織とは、メンバー一人ひとりが互いに絶対的な信頼関係を持つことで成り立ちます。志高い目標に向かい組織を機能的に動かすために必要な縦のつながりとは、組織の規律を重んじ、常に自らを律することが出来る人の存在であり、志を共有するために必要な横のつながりとは、お互いに覚悟を持ち、刺激し合い、共に汗をかく仲間の存在です。この縦と横の関係性が活動を行う意欲となり、それに感化された人々に連鎖反応が生まれ、更なる大きな運動へと繋がります。また、ソーシャルメディアが普及した現代において若い世代を巻き込む手段として、前例に捉われない様々な広報を行っていく必要があります。広報がまちに働きかける重要性を再認識して、行田青年会議所の想いを伝播することは組織の成長を促進することにもつながります。互いを信じる頼もしいメンバーが積極的かつ継続的に発信する取り組みは、地域を巻き込む原動力となり、組織を発展させていきます。

 

【志が紡ぐ未来】

行田青年会議所創立より、60年に渡り先輩諸兄姉が脈々と受け継いでこられた運動の基礎には、「明るい豊かな社会の実現」という今も変わらない大命題があります。その時々の時代背景が生み出した様々な課題があったとしても、変えてはならない思いがあるのと同時に、その時代や社会情勢に合わせて変えていかなければならない運動や活動の進化があります。私たち責任世代が取り組むまちづくり、ひとづくり、そして地域社会に貢献する団体がJCしかなかった時代からJCもある時代になり、社会貢献の在り方も多様化しました。そのような複雑な社会環境の中にあっても、私たちは、愛するまち行田の課題に向き合い、高い志を持ち続けます。社会環境、経済環境、それに伴う生活環境が激変する混沌とした時代だからこそ、責任世代である私たち一人ひとりが志を持ち、行田に活力を与えていかなければならないのです。今一度、私たちは責任世代の学び舎であるこの青年会議所で運動ができる幸せを自覚し、青年会議所運動と活動の意義を信じ、行田の未来のために、力を尽くしてまいります。志が育まれるまちには、覚悟を持った強いひとが絆で結ばれ、多様性溢れるまちの賑わいを創出できると確信します。

 

今こそ、JCしかできない運動に、覚悟をもって挑む時なのです。

やりましょう。未来のために。

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